★A列車で行こうU98・第五部 ヨーロッパ編
ついに「第5部・ヨーロッパ編」までやって来ました。
ヨーロッパを横断して、英国・ロンドンにいる女王陛下専用列車を
アジアの玄関口トルコ・イスタンブールに送り届けるのが今回の使命。
本物のオリエント急行がまだ活躍していた時代のゲームなので
そのグレード感にふさわしくA列車II最後の難関となっています。
(初期5マップ中。後に追加マップも発売されました)
フルコーラスで流れる“God save the QUEEN”をバックに
バッキンガムの衛兵の敬礼に送られて、いざスタート。
§第0章 はじめに
◇攻略方針
日本編までは一つずつ町が成長してから次の段階へ進むスタイルでしたが、今回はあまり待たずに前進する方針で行きます。(完全な速解きチャレンジというほどではありません)
◇マップの全体構造
サテライト画面のマップです(2倍に拡大)。
川(青い曲線)に所々斜め2ドットの白点がありますが、これが橋です。
また、このマップでは分かりませんが、山(緑の部分と白いアルプス)にはいくつかトンネルの入口があります。
一見ごちゃごちゃしていますが、整理すると、安全に乗客線のレールを敷けそうな場所はイタリア半島・フランス・東欧平野部の3ヶ所ぐらいです。アルプス一周環状線は図面上は可能ですが、経費に見合わないでしょう。
女王列車はマップ最下端の英国本土、目的地のイスタンブールはマップ最上端です。
専用路線は、フランスから東欧に進んだ後、北(マップ左)の森林・湿地帯に迂回して進むしかありません。
ここの畑つぶしでちょっと悩むことになります。(後述)
◇資材(レール)について
初期配置のレールは日本編よりさらに少なく、厳しい運用を強いられます。
序盤から、尺取り虫前進(シベリア編で説明)を使う場面があります。
将来的には、無限供給基地のあるオランダに貨物駅を作って12号貨物車に資材を搬入してもらいます。※
なお、英国本土には資材が全くありません。
産業革命と鉄道発祥の地なのにちょっとぐらい置いといてよ。
※シチリアとサルディニアの資材をフル活用すれば貨物車無しでいけるかもしれませんが、面倒なので試してません (トンネル建設費が高いのと、A列車の往復が時間的にも不利と予想)
§第1章 イタリア環状線
○環状線設営 (0日目)
始発駅はローマ駅。初期人口はそこそこですが地形は今イチです。
第2駅はアドリア海の奥、人口の多いベニス(ヴェネツィア)駅。ここもちょっと狭いですね。
第3駅は長靴のかかと、タラント駅。半島部でとても狭い上に人口ゼロという酷い立地ですが、資材を拾いたいのでやむを得ません。
いずれも中国編同様に平地要件は悪いですが、これしか選択肢がなさそうです。
開始2日ぐらいでサクッと環状線を作り、営業開始します。
1周が約27時間になるので、0号車・1号車を13時間開けて引き込みましょう。これで収入が最大になると思います。
夜間にしかできないポイント設定も忘れずに!
○シチリア島・サルデーニャ島
島に資材がありますが、どちらも海底トンネルを掘らないと到達できません。
今回のリプレイでは使用しません。
○ローマ通過 (10日目)
さて、環状線ができたら「安定黒字化して資金に余裕ができるまでぼーっと見ている」のがA列車のセオリー。
ですが、このイタリア環状線ではちょっと得策ではありません。
10日もするとタラントも乗客130人ぐらいに成長してくるのですが、タラント〜ローマ間が短すぎて収入が伸びないのでローマが成長せず、その分ベニスも発展が遅れるのです。
はっきり言うと「ローマ駅が邪魔」です。
しかし始発駅はルール上撤去できません。
そこで、ローマ駅は発車時刻設定で0・1号車を「通過」にしてしまいます。
1回だけ止まるダイヤとかは組めないので、もう1本も止まりません。
栄光あるローマ市、しかも始発駅なのに菊水山駅以下のこの扱い。
これも女王陛下と会社維持のため(涙
以後、ゲーム終了時までこのまま放置でOKです。
(追記) 菊水山って休止してたのか…知らんかった:
○対岸の地上げ (25日目)
ローマの処置を終えたら、どんどん成長するイタリア環状線を眺めて…いるとえらいことになります。アドリア海の対岸、アルバニア沿岸部(ヴロラ州と言うらしい)がタラントの成長圏内に入っており、36日頃には家が建ってしまいます。ここは将来ギリシャ方面の工事線が通る場所になるので、確保しておかねばなりません。(これはローマ通過と違ってクリアに必須です)
というわけで、尺取り虫前進法でここだけ先に地上げ工事をして、また戻ってきます。
写真は成長後のタラントと対岸の様子です。
大体33日頃で収支均衡します。残資金は5万ドル。
○ベニス駅移転 (41日目)
上記の駅配置で、最大乗客数は40日でベニスが420人、50日でタラントが500人まで成長します。
ベニスがちょっと物足りないので、1マス南に移転させてみると乗客が480人になりました。※
駅撤去と建設で6000ドルかかりますが十分元は取れますね。
(この引っ越しはローマ通過と同様必須ではありません。最終的に資金は十分だったので、速解き追求なら不要かも。40日まで成長を待つ必要もないと思われます)
※注
◇駅の位置と影響圏について
駅の位置に対して、「町の発展範囲」は21x21の正方形ではっきりしていますが、そのうち「どの家が乗客になるか」は全く分かりませんでした。例えば縦置き駅の場合、駅の隣のレールから上下左右5マスまでが限界線だろうと思われますが、その5マス以内の家から一律10人ずつ乗ってくれるというような単純な図式ではないようです。
駅の直近でいわゆる「整地」をしても、乗客が増える場所とそうでない場所がありました。
以上でイタリア環状線の手当ては終了です。
§第2章 フランス
50日頃まで眺めていると、タラントが最大(乗客数的に)になります。残資金は7万ドル。
(この待ちも速解き的には不要だと思います)
○西欧環状線 (50日目)
フランスへ遠征します。
ローマの資材を回収しつつ、また尺取り虫でフランス西部ブルターニュ半島まで前進。
ここの資材も使って環状線を作ります。
客車が2台(2・3号車)あるので、イタリアと同様に1周28時間程度に設計します。
南(マップ右)はパリ、北(マップ左)はブリュッセルあたりに駅を建設。
55日目に営業開始。収支はすでに均衡しており、残資金は58000ドルです。
§第3章 東欧へ
西欧は平地が広いので両駅とも700人以上(整地後)に成長し、中盤の収入源になります。
ということはそれだけ成長が速いので、将来の路線拡張も早めに考えないといけません。
○西欧−東欧連絡線 (68日目)
ブリュッセル駅周辺が埋まる前に路線を確保します。
・オランダに貨物線を作る(無限資材供給基地)
・東西連絡線の敷地を確保
・女王専用路線の敷地を確保
設計図はこんな感じ
(写真は初期状態で放置した成長後のブリュッセル。整地のご参考に。)
駅を囲む正方形は、大雑把な乗客の乗る範囲です。
東欧行き路線は、安全のため西欧環状線とは別に引いています。
東欧まで延々とレールを敷き、ハンガリー・ブダペストあたりに旅客駅を置きますが、道中の幅が1マスなので環状線にはできません。税金もMOTTAINAIので単線にします。
ケーブルカーのように途中にすれ違いを入れておき、6・7号車を走らせます。
下側がちょっと膨らんでるのがミソ。この差で衝突を回避します。
工事を終えて、ある程度の整地もしたあたりで92日、残資金は9万ドル。
すでに完全な黒字ペースで資金の心配はありません。
§第4章 北部湿地帯開拓
○林間駅開発
イスタンブールに向かうには、北部(画面左端)の湿地帯へ迂回するしかありません。
なんでオリエントエクスプレスがこんな変なとこ通るんだよ。お客様怒るよ!
途中、森林地帯に邪魔な畑があるので「畑つぶし」の出番です。
さっきの駅の近くに第2駅を作り、旅客線の支線を伸ばしていきます。
(ドナウ川の両岸なので、最初の西岸側の駅がブダ駅、第2駅がペスト駅か?)
森林地帯に林間駅を設置して、客車8号車を走らせて開拓します。
ここは林と平地の地形がとても見にくいのでメッシュを入れてみました。
(逆走せざるを得ないので途中にスイッチバックがあります)
ブダペストの成長が非常に速い(西欧からの列車1回で家が4-5軒も建つ)ので、第2駅にも十分な乗客がおり、林間駅の方でもすぐに家が建ち始めます。
ところがギッチョン。
このままだと林間駅のある側ではなく、東(画面上)の出口の方から開発されて道がふさがってしまいます。
写真は家の建つ順番。「23」はまず田んぼが飛び、次に家が建つという意味です
仕方ないので、支線の営業前に出口側を地上げしに行く必要があります。
(…が、8号車は営業はしませんが動かしておきます:後述)
○ギリシャ工事線
ハンガリーから南(マップ右)へどんどん工事線を延ばしていきます。
序盤で地上げしておいたアルバニアの土地がようやく役に立ちました。
ギリシャに資材が6つあるので、これも使いイスタンブール方面へ向かいます。
ダーダネルス海峡※沿岸部を行ったり来たりしながら通過します。
ここは車止めが作れないので、A列車の工事専用線になります。
※初版で「ボスポラス海峡」と書いていました。正しくは北(マップ左上)から
黒海→ボスポラス海峡(西側南端がイスタンブール)→マルマラ海→ダーダネルス海峡(西側がガリポリ半島)→エーゲ海の順でした。
ボスポラス海峡はこの画面写真の少し上ですね
イスタンブールからはひたすら西(マップ下)へ突き進むと、林間支線の畑の隣(さっきの拡大図の1の地点)まで行けます。
…が。前述の林間駅開発のところで8号車を移動開始していないと、ここでまた8号車の車庫まで行って戻るハメになります。
しかも往復してる間に、畑が飛んだ跡に家まで建ってしまう可能性があります。
そこで、8号車は移動開始だけさせておき(適当な引き込み線とペスト駅に閉じ込めておく)、東回り工事が終わった時点で林間駅へ向かわせれば、確実に地上げができ、日数短縮にもなります。
○女王列車発進(仮)
畑2つの地上げが終わったら、いよいよ女王宮殿へ向かうためフランスに出向きます。
ただし、A列車が戻ってくる時間がもったいないので、行く前にもう終点の線路へつないでみましょう(さっきの8号車の日数短縮と同じ)。
…つなぐと、自動的に英国本土で女王列車が動き出すのですが、車止めは外れないので脱線はしません。
女王列車は短い線路をウロウロし始めますが、ちょっとだけガマンしていただきましょう。
§第5章 英国へ
○英仏海峡トンネル
後はもう専用線を女王列車の所まで伸ばすだけです。
6,7,8号車を退避させた上で、フランス側の入口から海底トンネルを正しく掘り、ロンドンに線路をつないで女王列車を見送れば、マップクリアです。
参考までに、110-112日時点の収支グラフです。
A列車II基本マップ攻略終了!
お疲れ様でした♪
…。
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(スーパー大戦略のマネ(嘘))
「AII攻略終了!」と書いて終わりたいのですが、実は最終クリア画面を見ていません。
英仏海底トンネルで、通れるはずの場所が1ヶ所掘れなかったのです。
(ここが正解ルートなのはアソコン別冊の記事に載っていました)
私の探査ミスの可能性もありますが、今のところどう掘ってもダメでした。
今回のプレーも当然エミュレータ使用ですが、もしかするとこれはコピーガードかな…と考えています。
A列車IIの原版は今も持っていますが(というよりAIIとAIIIをやるためにEPSON386買ったのが私の98歴の第一歩)、マシンのほうが壊れているので確認できません。やり直す元気もないですが。
トンネルが掘れれば、女王列車の運行に4日かかったとして多分118日、残資金20万ドル程度でイスタンブールに到達する計算です。
所々無駄な待ちをしたので、破産寸前まで切り詰めれば10日以上縮まりそうです。
実機で確認する機会があれば、またクリア報告をしたいと思います。
(A列車で行こうII:一旦終)
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