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大阪初! 銭湯背景画の公開製作
大阪市東住吉区鷹合の「みどり温泉」さんで行われた、銭湯背景画(壁画)の公開製作会にお邪魔しました。
(平成15年10月7日:くもり)
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お姉さん →
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私の指(泣) ← |
地下鉄御堂筋線「長居」駅から市バス44系統に乗り継いで、「鷹合4丁目」で下車。
小腹がすいたのでローソンで小物を買ってから行くと、ちょうど午後4時過ぎでした。
「本日休業」の札がかかっていましたが、入口でお姉さんが案内をしておられました。
(私の写真は今ひとつできが良くないですが、とても元気で可愛らしい方でしたよん)
なんと、雨は降っていないにもかかわらず、浴室内での作成のようです。らっき〜。
本日は、本来改装工事の日とのことで、工事のおじさんが沢山入っておられます。
写真を撮りまくっていた昔の癖で、現場を撮影していると、ちょっと笑われてしまいました。
よしよし、なんか気分もりあがってきたぞ。
急いで浴場内に入りましたが、まだ製作は始まっていません。
壁一面に、どーんと白いアルミ板がはってあります。をを〜、ここに雄大な富士が描かれるわけですね。
でも解説の町田さん曰く、これぐらいのサイズは決して大きくはないのだそうです。
数えてみたら、横幅はタイル30枚ぶんでした。(縦は、写真で今みると15枚ぶんですね)
浴場(女湯)内は、混みすぎず少なすぎず、ほどよくお客さんが入っています。みんなヒマやねえ(^_^)
テレビ(毎日、朝日、他もいたかな?)や各種メディアも取材に来ているようで、イベント気分をそえています。
(なんでも朝日は今日すぐ、毎日は明日放映があるとのこと。)
初め30人ほどでしたが、後でTVを見て来たのかご近所の親子連れなども増えてきて最後は50人ぐらいになってました。
そうこうするうち準備も整い、主役のお2方がさっそうとご登場です。 わーぱちぱちぱち。
向かって左側のメガネの男性が町田忍氏。右側の軍手をはめたお方が、中島絵師でいらっしゃいます。
(ちなみに、私ははじめその右に座っている、バンダナ巻いたおっちゃんがそうかなと思ってました(^_^;)
町田氏が明るいトークで中島絵師を紹介され、絵師はいかにも「職人」という感じでひょうひょうと
答えておられました。アットホームな雰囲気で、なかなか良いコンビですね。
§
えっと、ここでは「絵師」という言葉を「師匠」みたいな敬称として使っておりますので、そのつもりで読んで下さいね。
あとで町田氏の解説があったのですが、絵師にはお弟子さんがおらず、もっか心配事の一つなのだとか。
さあ、いよいよ製作開始です。…って、言ってる間にもう輪郭ができていますがな。速い!
写真の左上に時計が見えてますが、実際に描き始めたのが午後4時10分過ぎです。
これだけ広い場所に描いているのに、ここまで約5分しかかかってません。
見ていても、ほとんど何の迷いもなくシャシャシャーっと刷毛が走って絵ができていきます。
写真を撮る間もなく(嘘)きれいな青空ができあがり。これまた一気に、大刷毛でズザーッと塗られます。
(ちなみに写真は、その次の「雲」に取りかかっている所です。)
町田氏のお話では、最近は青空はローラーで一気に塗ってしまうのだそうで、なんとも豪快ですな。
感嘆しつつ見ているうちに、はやくも富士が雄姿を現しましたよ。
何度も同じ事書いてアレですが、さっきの状態から、これまた5分しか経っていません。
バックの雲もしっかり描き込まれてるのが分かりますか? ほんまに嘘みたいに速いです。
しかも、すごい綺麗。もうこれだけで、どこからどう見ても富士山。
画質はリアルなのに、こんなスピードで描けるんですね。
次は、湖面に映る山と緑の影です。さかさ富士ですね。
丘の影なんかも、ほんと無造作に描いておられるんですが、見事に初夏の緑の影を感じさせます。
いま右下では、絵師曰く、実際の風景にはない架空の島が描き加えられるところです。
と、ここで絵師が町田氏に向かって一言。「速すぎるか?」 いやほんまに(笑)。
手前の左右に緑の島ができたところで、一旦休憩です。
一瞬、もう完成かと思いました。いやー、もうこれだけでも素晴らしいですわ。
§
さて、ここで問題です。このペンキ絵は、富士山を題材にした、ある有名な絵を模して描かれています。
日本で生活してる人なら、しょっちゅう見る機会があります。(ありすぎて意識していないと思いますが)
その絵とは、一体なんでしょうか?? 答えは後で出てきます(^_^)
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